メディカルストーリーズ

#04 マンモグラフィ、乳房超音波

 

 

乳がんを調べる2つの検査
婦人科の検査でお申し込みが多いのが、「乳がん」のリスクを調べる検査です。
近年、わが国では乳がんの罹患者が増加傾向にあり、国立がん研究センターの予測では乳がんにかかるのは年間約9万人を超え、すべての女性の11人に1人が乳がんにかかるだろうとされています。

乳がんは早期発見・早期治療により治る確率が高いがんです。
定期的な検査が重みをもつだけに、乳がん検査への関心の高さはとてもよい傾向といえます。

進興会の各健診施設では、乳がんの検査として「マンモグラフィ」「乳房超音波」の2種類をご用意しています。
マンモグラフィとは乳房専用のレントゲン検査のこと。乳房を撮影台に載せて圧迫板で押さえ、上下と左右の2方向からレントゲン撮影をします(施設によっては1方向の場合もあり)。
これにより、乳腺のしこり(腫瘍)やひきつれ、石灰化などが分かる仕組みです。

乳房超音波は超音波を出す検査機器「プローブ」を乳房に当て、乳腺のしこりの有無などを調べるものです。診察台に仰向けになっていただき、乳房にジェルを塗ったうえでプローブを縦横に滑らせて観察します。マンモグラフィは多少の痛みを感じる方がいらっしゃいますが、乳房超音波はほとんど痛みのない検査です。

 

どちらの検査にすればいい?

進興会のコールセンターには、「マンモグラフィと乳房超音波、どちらの検査を受ければよいですか?」というご質問をよくいただきます。
ざっくり申しますと、「20~30代の方は超音波」「40歳以上の方は両方」、これがひとつの答えです。
若い20~30代の方は乳腺がとても発達しています。マンモグラフィで撮影すると画像全体が白く写り、たとえ腫瘍があったとしてもうまく見つけられないことがあるのです。
だから若いうちは、超音波だけでも。そんなお答えをしています。

40歳以上であれば、両方の検査を受けられるのが理想です。
特に授乳経験がある方は乳腺がしぼんで脂肪に変わると腫瘍の痛みを感じにくくなることがあります。マンモグラフィが効果を発揮するのはそんなときです。石灰化したがんの発見にもマンモグラフィは大活躍します。
ただし、乳房超音波なら見つけやすいのう胞性の病変はマンモグラフィの不得意分野。
マンモグラフィ、乳房超音波、それぞれ一長一短があるため、「40歳以上は両方」受診されると互いの弱点を補い合えます。

40歳以上の方で「どちらか一方だけにしたい」という方には、マンモグラフィをおすすめしています(豊胸手術をされている方や胸が張って痛みを感じる方は乳房超音波)。
ちなみに、前年の健診で何かしらの所見があった場合は、経過を見るために必ず同じ検査を受けていただくよう、お願いしています。

 

図|日本女性における乳がんの罹患数・死亡数

40代と60代でピークは2回! 乳がんは女性の「がん」の第1位。乳がんにかかる人は毎年9万人を超え、女性の11人に1人が乳がんになると言われていますが、罹患率、死亡者数ともに年々増加しています。

 

出典
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」

監修
森山紀之(医療法人社団進興会 理事長)

イラスト
©koike amiigo

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