メディカルストーリーズ

#05 子宮頸部細胞診、経腟超音波

 

若い世代から発症する子宮頸がん
わが国は高齢者人口の増加にともない、がんに罹患する人の数が増え続けています。
そこから、「がん=高齢者の病気」というイメージをもたれている方は少なくありません。
ところが、20歳を過ぎると罹患者が急に増え始め、世代別では40代前半が罹患者数のピークになるがんがあります。
「子宮頸がん」です。女性にとっては乳がんと同じくらい、日頃からの注意が必要ながんといえます。

ピンクリボン運動をはじめとするさまざまなキャンペーンにより、乳がん検査に対する意識は若い女性のあいだにもいまはなんとなく浸透しているようです。
ところが、乳がんと同じくらい若い頃から検査が必要であるにもかかわらず、子宮頸がんの恐ろしさを認識されている方はまだあまり多くありません。

子宮頸がん検診の受診率は現在約38%と、他の先進国と比較すると低いことが報告されています[※1]。
罹患率が急増している20~30代に限ると、20代の受診率は22.2%、30代でも受診率40%に達していない低調な状況です[※2]。

 

精度の高い液状検体細胞診
子宮頸がんのリスクを調べる検査は主に3つあります。
このうち「子宮頸部細胞診」は子宮頸部の細胞をやわらかなシリコン製のブラシで採取するもので、検体の採取自体は1分もあれば終わります。

いかにも痛そうな検査ですが、実際にはほとんど痛みを感じない方が大半です。
進興会では、採取した細胞を検査精度の高い「液状化検体細胞診」という方法で検査しています。

 

「経腟超音波」は指の細さ程度の「プローブ」を膣から入れ、骨盤内の状態や腫瘍の有無を超音波で確認するものです。
子宮頸がんに加え、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫、卵巣がんなどの発見にも効果を発揮します。

なお、子宮頸部細胞診、経腟超音波の検査は子宮を摘出されている方でも可能です。
子宮摘出後の方は、腟断端細胞診を採取します。子宮の一部が残っている場合は子宮頸がんのリスクがあるため積極的に検査していただければと思います。

子宮頸がんのリスクを調べる3つ目の検査、「ハイリスクHPV検査」については機会を改めてお話しいたします。

 

図|子宮頸がん検診受診率

 

出典
※1:OECD Health Data 2013より
※2:日本医師会ホームページによる

監修
吉形 玲美(浜松町ハマサイトクリニック 婦人科医師 医学博士)

イラスト
©koike amiigo

関連する健診サービス
・子宮頸部細胞診 ・ハイリスクHPV(ヒトパピローマウイルス) ・経腟超音波 ・子宮・卵巣がん腫瘍マーカーセット

 

メディカルストーリーズ一覧に戻る