メディカルストーリーズ

妊娠できるタイムリミットの目安を知ろう

#19 AMH検査

 

私は何歳くらいまで妊娠できる?
AMHとはアンチミューラリアンホルモン(anti-Müllerian hormone)の略で、発育中の卵胞の周りの細胞から分泌されるホルモンのことです。この数値を測定し卵巣内に残る卵胞(卵子)の数を予測する検査をAMH検査といいます。

これから妊活や不妊治療を始めようという方は、この検査結果から卵巣予備能(卵巣内に残る卵子の目安)が分かります。更年期世代の方は閉経年齢の予測にも役立ちます。

 

そもそも卵子は、女性が生まれた時点でその総数が決まっています。卵子の数は年齢とともに減っていき、卵子の質も年齢と共に落ちていきます。卵子の数が減るということは、妊娠できる期間が限られてくるということ。

そこで妊活や不妊治療の観点からは、「私は何歳くらいまで妊娠できるの?」というタイムリミットの目安をつける目的でAMH検査が活用されます。

 

AMHの数値と年齢は、平均をとれば比例します。しかし個人差が大きいため、20代の人と40代の人でAMHの数値が同じということも珍しくありません。ただ、卵子の「質」は加齢とともに確実に下がります。40代は卵子の質的低下が始まるため、AMHの数値がいくら高くても妊娠の確率はさほど高いとはいえません。

一方、卵子の数は少なくても質が良い20代なら一概に妊娠しにくいともいえません。AMH検査の結果から推測される妊娠のタイムリミットは、20代と40代では異なるということです。

 

 

ライフプランに活かす検査
一般に医療機関で受ける検査は、病気の予防や治療の一環で行われるものがほとんどです。しかしAMH検査は「女性のライフプランを活かすための検査」という側面もあるため少し特殊な位置づけになります。

もし、あなたが「いつかはママになりたい」と考えているのなら、その「いつか」が何歳くらいまでなのかを事前に知りたくはないでしょうか?
 自分は何歳くらいまで妊娠できそうか」という目安が分かれば、ライフプランの設計にも現実味がぐっと増すはずです。

 

検査の結果、卵巣予備能が低く妊娠できるタイムリミットが短いということもあり得ます。「結婚も妊娠もまだまだ先」とのんびり構えている人でも、いつかは子供がほしいと考えているのなら検査は積極的に受けておきましょう。

AMH検査は、本格的に妊活を始めるタイミングではなく、いずれ妊娠したいと思っている段階で早めに受けておくことが望ましい検査です。いざ妊娠したいと思ったときに、残された時間が少ないと初めて知るのではなく、前もって自分の体の状況を早めに知っておくことができれば、心の面でも準備をしやすいです。

自分の人生のなかに、妊娠・出産というイベントをなんとなくでも含めている人は早めの検査をおすすめいたします。

 

なお、AMH検査は簡単な血液検査だけです。
オプション検査として行う場合、血液採取は採血と同時のため追加時間が必要なく、検査結果は健診結果と同時にお送りいたします。自費診療となるため婦人科ドックや検診の一環として実施しているケースがほとんどです。

 

 

検査可能施設

<東京>

 

監修

吉形 玲美(浜松町ハマサイトクリニック 婦人科医師 医学博士)
東京女子医科大学医学部卒業後、同大学産婦人科学教室入局、准講師を経て、現在非常勤講師に。2010年7月より浜松町ハマサイトクリニックに院長として着任。現在は同院婦人科診療のほか、多施設で女性予防医療研究に従事している。更年期、妊活、生理不順など、ゆらぎやすい女性の身体のホルモンマネージメントを得意とする。
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、日本女性医学学会専門医ほか。

 

イラスト
©koike amiigo

 

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