再検査と精密検査、決してやってはいけないこと

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再検査と精密検査の違い

健康診断や人間ドックの結果には、「要再検査」「要精密検査」の項目があります。結果の分類は医療機関によってまちまちですが、進興会ではA~Fの7分類でお伝えしています(Eは2種類)。そのうち再検査と精密検査に該当するのは、「E1:再検査を受けてください」「E2:精密検査を受けてください」。いずれもドキリとさせられる文言ですが、この2つ、その意味するところを正しくご理解いただいているでしょうか。

再検査とは、検査の結果「異常な数値」が確認されたため、あらためて検査をお願いするものです。
特に悪いところがなくても、検査当日のコンディションによりたまたま異常な数値が出ることがあります。それが一時的なものなのか、持続的なものなのか、あらためて検査をして確認したいという意味です。一般的には、3カ月後や半年後といった期間をあけて行われます。

精密検査とは、異常な数値の原因を探る検査です。
再検査の結果、数値に異常がみられなければしばらく様子をみます(経過観察)。しかし、再び異常がみられた場合はさらに経過観察を行う場合もありますが、数値によっては精密検査を行って、異常の原因を究明します。精密検査の内容は、異常がみられた検査項目、数値によって異なる検査をすることがあります。

自己判断による検査拒否は禁物

再検査も精密検査も、ただちに何らかの病気を示唆しているわけではありません。特に再検査は、たまたま異常な数値が出ただけで、再検査をすると何も異常が見つからないことはよくあります。
仮に病気が見つかったとしても、自覚症状がない時点での発見はおおむね早期です。早期であれば、治療における身体の負担や経済的な負担は軽く済みます。むしろ「早めに見つかってよかった」と気持ちを前向きに切り替えていきましょう。

いちばんやってはいけないのは、再検査、精密検査の通知を無視することです。ある調査によれば、大腸がん検診(便潜血検査)の結果、陽性(要精密検査)だったにもかかわらず、内視鏡による精密検査を受けなかった人が約14%いました[※]。
検査拒否の理由で最も多かったのは、「痔の出血で陽性となったかもしれないから」。検査結果の自己判断は禁物です。再検査、精密検査は必ず受けるようにしてください。

再検査は同じ健診施設で受けることがほとんどです。しかし精密検査は、同じ健診施設、かかりつけ医・近くのクリニック、総合病院・大学病院の3パターンの検査場所が考えられます。
近くのクリニックで初診の場合は初診料が、総合病院や大学病院では紹介状が必要になります。どこで受けたらよいかご不明な方は、健診やドックを受けた施設でたずねられるとよいでしょう。

出典
※ 「胃・大腸がん検診と内視鏡検査に関する意識調査白書2021」(オリンパス)

検査可能施設

<東京>

施設名アクセス
進興クリニック大崎駅直結 徒歩約2分
進興クリニック アネックス大崎駅 徒歩約2分
オーバルコート健診クリニック・大崎駅 徒歩約5分
・五反田駅 徒歩約9分
セラヴィ新橋クリニック・新橋駅 徒歩約9分
・御成門駅 徒歩約6分
・内幸町駅 徒歩約5分
・虎ノ門ヒルズ駅 徒歩約9分
浜町公園クリニック浜町駅 徒歩約2分
立川北口健診館立川駅 徒歩約5分
東京ダイヤビルクリニック・茅場町駅 徒歩約8分
・八丁堀駅 徒歩約8分
浜松町ハマサイトクリニック・茅場町駅 徒歩約8分
・八丁堀駅 徒歩約8分

<名古屋>

施設名アクセス
ミッドタウンクリニック名駅名古屋駅直結 徒歩約1分

<仙台>

施設名アクセス
せんだい総合健診クリニック・あおば通駅 徒歩約6分
・仙台駅 徒歩約8分

森山 紀之(医療法人社団進興会 理事長)
1973年千葉大学医学部卒。
元国立がん研究センター がん予防・検診研究センター センター長、
東京ミッドタウンクリニック常務理事 兼 健診センター長を経て、現職。

イラスト
©koike amiigo

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