検査結果の「乳房構成」をご覧になった方へ

乳房構成の判定(高濃度乳房など)は、あくまでご自身の「乳房の体質」を表すものであり、病気ではありませんのでご安心ください。
このページは、ご自身の乳房のタイプを知り、今後の健康管理にお役立ていただくための解説ページです。

乳房構成とは

乳房は、主に乳腺と脂肪によって構成されています。
マンモグラフィで撮影をしたときに、乳腺組織は白く、脂肪組織は黒く写ります。
乳腺と脂肪の割合を「乳房の構成」として評価し、乳腺の割合が少ない順に、
①脂肪性、②乳腺散在、③不均一高濃度、④極めて高濃度の4段階に分類されます。

分類 説明
脂肪性
  • 乳房内はほぼ脂肪組織(乳腺組織が10%未満)。
  • マンモグラフィでは、乳房全体がほぼ黒い。
乳腺散在
  • 脂肪組織内に乳腺組織が散在している(乳腺組織が10%以上〜50%未満)。
  • マンモグラフィでは、黒い部分と白い部分が混じっているが、黒い部分が多い。
不均一高濃度
  • 乳腺組織内に脂肪組織が混在し、不均一な濃度を呈する(乳腺組織が50%以上〜80%前後)。
  • マンモグラフィでは、黒い部分と白い部分が混じっているが、白い部分が多い。
極めて高濃度
  • 乳腺組織内に脂肪組織の混在がほとんどない(乳腺組織が80%以上)。
  • マンモグラフィでは、乳房全体がほぼ真っ白である。
  • 白っぽい乳房では、病変は乳腺に隠れてやや見えにくくなります。

高濃度乳房とは

「不均一高濃度」と「極めて高濃度」の2つを合わせて「高濃度乳房」と呼びます。日本人女性(特に40代)に多く見られる状態です。
ただし、マンモグラフィ検査では乳腺も病変(しこり等)も「白く」写るため、高濃度乳房の方は病変が乳腺に隠れて見えにくくなるという特徴があります。

そのためマンモグラフィで「高濃度乳房」に該当した方は、次回の人間ドックや健診の際に「乳房超音波(エコー)検査」の追加(併用)をおすすめしています。
超音波検査は、高濃度乳房の方でも病変を見つけやすいという特徴があります。ぜひ次回の受診時にご検討ください。

さらに、次回の検診までの間、ご自身でできる日々の対策として有効なのが以下の「ブレスト・アウェアネス」です。

今日からできる対策「ブレスト・アウェアネス」

日頃から自分の乳房を意識し、その状態を知っておくことで、はじめて異常の出現に気が付けるようになります。
難しい「自己触診」とは異なり、ブレスト・アウェアネスは無理なく続けられる「乳房を意識する生活習慣」です。

以下の「4つのポイント」を日常に取り入れてみましょう。

  • ①自分の乳房の状態を知る
    入浴やシャワーの時、着替えの時など、ちょっとした機会に自分の乳房を見て、触って、感じてみましょう。
    入浴の際に、石鹸を付けて撫で洗いするのもおすすめです。

  • ②乳房の変化に気をつける
    しこりを探すというより、「いつもと変わりがないかな」という気持ちで取り組みましょう。
    具体的には「乳房のしこり」「皮膚のくぼみや引きつれ」「乳頭からの分泌物」「乳頭や乳輪のびらん(ただれ)」などがないかチェックします。

  • ③変化に気づいたらすぐ医師に相談する
    しこりや引きつれなどの変化に気付いたら、次の検診を待つことなく医療機関を受診しましょう。
    安易に自己判断せず、専門医の診察を受けることが大切です。

  • ④40歳になったら、2年に1回乳がん検診を受ける
    40歳以上の女性は、2年に1回、定期的に検診を受けましょう。
    「異常あり」という結果を受け取った場合には必ず精密検査を受けるようにしてください。

よくあるご質問