メディカルストーリーズ

#06 HPV(ヒトパピローマウイルス)

 

子宮頸がんの原因となるウイルス
子宮頸がんを引き起こす原因のほとんどは、「HPV(ヒトパピローマウイルス)」というウイルスにあることが確認されています。HPVは主に性交渉によって感染するウイルスで、ほとんどの方が一生に一度は感染します。感染しても自覚症状はなく、多くは自身の免疫機能により知らないうちに消えていきます。
ただし、なかにはウイルスが消えずに感染が持続する方も。残ったウイルスが長い時間をかけ、細胞に異常を起こして進行していくと子宮頸がんを発症します。

 

原因が分かっていれば、対処の仕方もおのずから明らかになります。「いま、自分はHPVに感染しているのかいないのか」、それを定期的に確認することが子宮頸がんを予防する最短にして最上の近道です。

 

HPVは100種類近くの型をもつウイルスです。HPV検査はそのうち子宮頸がんに進行しやすい13~15種類のウイルス(=ハイリスクHPV)を検出します。
なかでも発がん性が高いウイルスは、HPV16型、HPV18型の2種類といわれています。

 

 

子宮頸部細胞診との併用で
検査の方法は「子宮頸部細胞診」と同じです。子宮頸部の細胞を採取してウイルス感染の有無を調べます。
ハイリスクHPVが陽性と判定されれば、子宮頸部細胞診では陰性と判定されていても細胞の異常を見逃す確率は下がります。
そのため進興会では、HPVの検査は子宮頸部細胞診と同時に行なっていただくことを原則としています。

 

HPVに対する治療薬はいまのところありません。
ですから子宮頸がん予防の最善策は、子宮頸部細胞診と同時にHPV検査を受けること以外にありません。
アメリカでは、発がん性HPV(=ハイリスクHPV)の感染がなければ数年は子宮頸部細胞診or子宮頸がん検診を受けなくてよいとされているほど、感染の有無を調べる検査は効果があります。

 

大切なことなので繰り返します。子宮頸がんは20~40代に多いがんです。
HPVへの感染も20代から急に増えます。若い頃から関心をもって継続的に検査することが、子宮頸がんに対する大きなリスクヘッジになることを、特に若い世代には覚えておいていただければと思います。

 

 

 

出典
国立がん研究センターがん情報サービス がん登録・統計 グラフデーターベース
http://gdb.ganjoho.jp/graph_db/

監修
吉形 玲美(浜松町ハマサイトクリニック 婦人科医師 医学博士)

イラスト
©koike amiigo

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